レオナルド・ダ・ヴィンチ, 『モナ・リザ』, Public domain, via Wikimedia Commons
パリフォト関連で見ていた動画なんですが、散財小説ドリキンchさんの動画になりますが、ルーブル美術館を紹介して下さっています。
こちらの動画の28分頃からモナリザが写っていますが、明らかにモナリザだけ人気で写真をみんな撮っています。そこで昔感じた違和感を思い出しました。
違和感を感じていたモナリザ人気
さて、西洋美術史を学んでいるうちに感じた違和感というか、浮かんだ疑問なのですが、何故モナリザがこんなに人気なのか?ということ、最初は歴史的に重要な作品だからかな?レオナルド・ダ・ヴィンチの名作だからかな?と考えていましたが、少し様子が違うようです。
色々な作品を専門書でみたり、美術館で鑑賞してきましたが、「モナリザ」は個人的には、そんな熱狂的に好きにはなれない作品です。
モナリザ自体の絵は様々な美術解説書でも紹介されている通り世界的に有名かつ、歴史的に意味のあるルネサンス期の重要な作品だということは理解しています。でも、歴史的に重要な作品は他にもあるし、冒頭の動画のように日本人だけではなく世界中の人が群がって撮影するには、きっと訳があるはずです。
そこで色々調べていたら、盗難事件がきっかけで世界的に有名な絵画となり人気がでたみたいです。解説してくださっている動画がありました。「こやぎ先生の美術ちゃんねる」さんによる解説になります。
【モナ・リザの謎】スキャンダルがもたらした世界最高の絵画の地位!!盗難にあったモナ・リザはどうなった!?
何故、眉毛がないのか?
これは余談になりますが、眉毛がないのが気になっていましたので、ChatGPTで調べてみました。
モナリザの眉毛がない理由については、いくつかの仮説がありますが、確かな答えはわかっていません。以下に代表的な説をいくつか紹介します。
意図的なデザインの一部
レオナルド・ダ・ヴィンチがモナリザの絵を描く際、眉毛を省略したのは、彼の芸術的な選択だった可能性があります。ダ・ヴィンチはしばしば人体の細部に非常に精密にこだわり、他の絵画では眉毛やまつげを描いていますが、この作品では敢えて省いたという説です。眉毛を描かないことで、より柔らかい、神秘的な印象を与えようとしたとも考えられます。
時代背景
また、モナリザが描かれた時代(16世紀初頭)では、顔の一部に装飾を施す文化が一部であり、眉毛をそることが一般的だった可能性もあります。当時の女性は、眉毛や髪の毛を整える方法として、脱毛やそりを行うことがあり、その結果として眉毛が薄くなったか、描かれなかったのかもしれません。
絵の劣化
モナリザは長い年月を経て現存しており、絵画自体も時間の経過とともに劣化してきました。顔の細部、特に眉毛の部分は、色素の退色や絵具の劣化により見えなくなった可能性もあります。このため、元々眉毛があったかどうかはわかりませんが、現在ではその部分が消失している可能性があります。
顔の表現としての意図
眉毛を描かないことで、モナリザの顔がより「中立的」で、感情が読み取りにくい印象を与えています。これは、モナリザの神秘的な表情を強調し、観る人によって様々な解釈を促すために意図的に行われた可能性もあります。
結局のところ、モナリザの眉毛がない理由は明確にはわかりませんが、これらの仮説がいくつか考えられています。
最終更新日: