みなさん、こんにちは。今日2023年8月3日も、東京は熱中症警戒アラートが「極めて危険」と、暑い日です。この異常なまでの暑さは一体いつまで続くのでしょうか?最近は旅行にいけてないので夏が落ち着いたらどこかに出かけようと考えています。東京以外の美術館も日程に組み込めたら最高ですね。また決まったらこのDiaryで紹介したいと思います。
さて、先日、2023年7月21日に東京都現代美術館で開催中のデイヴィッド・ホックニー展を鑑賞してきました。東京では魅力的な美術展が多数開催されていますので、ハイペースで美術展に足を運んでいます。今回はデイヴィッド・ホックニー展へ。東京都現代美術館はサマーナイトミュージアムという夜間まで開館時間を延長する週もあり、忙しい方も金曜日の夜に美術館に足を運べるチャンスがあります。
今回の展示のほとんどの作品は写真撮影禁止だったので、撮影可能の作品のみ紹介しています。多視点、遠近法の崩し等、デイヴィッド・ホックニー独自の視点や考え方で描かれた絵画や写真作品(フォトコラージュ)、新しい映像作品もあり、見応えある展示でした。個人的にはホックニーは、写真作品(フォトコラージュ)が好きなので、それを楽しみに会場に足を運びました。
《春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年》2011年 油彩/カンヴァス(32枚組 各91.5 x 122 cm) 365.6 x 975.2 cm ポンピドゥー・センター
近年の代表作〈春の到来〉シリーズは大型作品でiPadで製作されたものもありました。
展示会場最後の作品は全長90メートルの大作《ノルマンディーの12ヶ月 2020-2021年》。こちらもiPadで製作され、東洋の絵巻物を彷彿させる作品でした。実際にはインタビュー(下にYoutube動画があります。)で答えている通り「バイユーのタペストリー」を観てインスピレーションを受けています。フランスのノルマンディに引っ越し居を構え描いた作品です。
バイユーのタペストリー
バイユーのタペストリー(仏: Tapisserie de Bayeux)は、1066年のノルマンディー公ギヨーム2世(後のウィリアム征服王)によるイングランド征服(ノルマン・コンクエスト)の物語を、亜麻で作った薄布(リネン)に刺繍によって描いた刺繍画です。元々の寸法は、長辺約70mだったと考えられているものの、現存している部分は、長辺が63.6 mで、短辺は約0.5 m。とても横に長いタペストリーです。現在はバイユー・タペストリー美術館(フランス)で保管・展示されています。
11世紀のフランスとイングランドにかかわる歴史的遺物であり、また当時の服装や武器、軍船、戦闘方法などを伝える貴重な史料でもある。ユネスコの「世界の記憶」に登録されている。
リンク:こちらのミュージアム公式サイトで「バイユーのタペストリー」全てが高解像度の画質で閲覧できます。
「デイヴィッド・ホックニー展」概要
東京都現代美術館では、2023年7月15日(土)から11月5日(日)まで、「デイヴィッド・ホックニー展」(主催:東京都現代美術館、読売新聞社)を開催します。現代で最も革新的な画家のひとりデイヴィッド・ホックニー(1937年、イギリス生まれ)の日本では27年ぶりとなる大規模な個展です。
ホックニーは60年以上にわたり、絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術といった分野で多彩な作品を発表し続けてきました。本展は、イギリス各地とロサンゼルスで制作された多数の代表作に加えて、近年の風景画の傑作〈春の到来〉シリーズやCOVID-19によるロックダウン中にiPadで描かれた全長90メートルにもおよぶ新作まで120点余の作品によって、ホックニーの世界を体感できる機会となるでしょう。
URL|https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/hockney/
図録のデザインが素敵です
美術展には珍しく図録が小さく判型がワイドで(A5変型)、デザインが可愛いです。図録自体が小さいぶん掲載されている作品が小さく紹介されているのは残念ですが、素敵なカタログではないでしょうか。図録が欲しい方は、NADiff Onlineさんで購入できます。
デイヴィッド・ホックニー展 カタログ
3,300円(税込)
https://www.nadiff-online.com/?pid=176264713
まとめ
個人的には、もう少し写真作品(フォトコラージュ)が観たかったですが、十分と言っていいほど楽しめる展示でした。いかにセザンヌ、キュビズムがその後の作家に大きな影響を与えたかも分かりますし、デイヴィッド・ホックニー展を観た方は、同時開催の「MOTコレクション被膜虚実 特集展示 横尾忠則―水のように 生誕100年 サム・フランシス」も追加料金かからず鑑賞でき、こちらも素晴らしい作品が多数展示されていました。相当楽しめる美術展となっているので、両方の展示を観たいかたは、時間に余裕をもって足を運ぶことをオススメします。
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