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『マティス展』東京都美術館を鑑賞してきました

マティス展

みなさん、こんにちは。今日は2023年8月9日(水曜日)。東京は雨。今年も台風の季節がやってきました。九州地方に被害が出始めています、みなさんは大丈夫でしょうか?関東にも別の台風が週末やってきそうなので、僕は週末は家でゆっくりするかもしれません。

さて、先日2023年8月1日(水曜日)に東京都美術館(上野)で開催されているマティス展を鑑賞してきました。世界最大規模のマティス・コレクションを所蔵するポンピドゥー・センターの全面的な協力を得た大回顧展ということで、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵など約150点を展示されている美術展。平日のお昼に行ってきたのですが、さすがマティス。大人気で混雑していました。個人的には、なんとなく名前を知っていた程度で、どんな作品を残したかは具体的には知りませんでした。

今回写真撮影の許可されたエリアは結構ありましたが、僕の写真より上の「アイエム Internet Museum」公式チャンネルでの『マティス展』紹介動画が一番参考になると思います。また、Youtubeでは『マティス展』に関する紹介、レビュー動画が多数アップされているので、みなさんも自分で探してみてください。マティスって想像以上に人気なんですね。僕の写真は、ほんの一部だけ紹介します。


『緑色の食器戸棚と静物』アンリ・マティス 1928年 油彩・カンヴァス
(セザンヌの作品の影響が見られます。わざと多角的視点で描く、意図的な歪みを感じさせる描画。後のキュビズムの誕生につながります。マティスはセザンヌの作品を購入してアトリエに飾るほどセザンヌの作品が好きでした。)


『夢』アンリ・マティス 1935年 油彩・カンヴァス
(なんとも言えない絶妙な構図で、遠近法の崩し方というか、惹き込まれました。描いている対象物も少なくシンプル(簡素)なのも好みです。)


『黄色と青の室内』アンリ・マティス 1946年 油彩/カンヴァス


『赤の大きな室内』アンリ・マティス 1948年 油彩/カンヴァス
(床と壁の境目を描かず、空間を独特に演出しています。家具の描き方も面を塗らずに独特です。)


『芸術・文学雑誌ヴェルグ』23号 1949年、表示デザイン
(この作品、個人的に好きです。ハートの切り絵の形が可愛いですね。)

フォーヴィスム(野獣派)といわれているけど?

フォーヴィスム(野獣派)は20世紀初頭の絵画運動。ルネサンス以降の伝統である写実主義とは決別し、目に映る色彩ではなく、心が感じる色彩を表現した。感覚を重視し、色彩はデッサンや構図に従属するものではなく、芸術家の主観的な感覚を表現するための道具として、自由に使われるべきだと考えた一派です。

さて、「マティス」というと必ずといっていいほど「フォーヴィスム(野獣派)」の画家と紹介されていますが、今回の展覧会は一味違います。マティスが長年色々な画風に挑戦しながら、描き方を模索していった画家だということが、展覧会場の流れで理解できるような展示構成となっています。

感想

個人的には、最後の方のエリアの「切り絵」作品、最後のエリアの「ロザリオ礼拝堂」に驚き、好きな作品となりました。「フォーヴィスム」とは違う作風ですが、今の時代でも十分新鮮に感じ、絵画というよりデザインやイラストレーションにも近いような作品です。(撮影禁止だったので写真はありません。残念。)おそらく、これだけの規模でマティスの作品を観れるのは日本ではなかなか無い機会なので、今週末もう一度観に行ければいいなと考えています。

グッズ販売が凄すぎた。。。


今回、ポンピドゥー・センター(フランス)の全面協力の展覧会の影響でしょうか???最後のお土産コーナーが相当充実していました。普段は展覧会のカタログだけ購入し、あまり他のグッズは欲しくならないタイプなのですが、今回は全く別次元です。

自分で物欲に制限かけなければ、相当の金額を使っていたと思います。ポンピドゥー・センターが製作したグッズが相当あるみたいでデザインが素敵すぎました。展覧会のカタログも表紙のバージョン違いで3種類あるので、これもどのバージョンを買おうか迷います。。。結局『黄色と青の室内』バージョンを購入しました。

また、フランスの企業・メーカーのグッズも販売されており、、、もう自宅に物を増やしたくないので、我慢、我慢と、物欲との戦い。。。。これから展覧会行く方は最後のお土産コーナーも相当楽しめますよ。

僕は、我慢に我慢を重ねカタログだけ購入して帰宅しました。会期も残りわずかなので(2023年4月27日(木)~ 8月20日(日))、お土産コーナーもじっくり観たい方は時間に余裕を持って足をお運びください。
公式サイトURL|https://matisse2023.exhibit.jp/

図録だけでも欲しい方


今回の『マティス展』は残念ながら東京のみでの開催みたいです。東京までいけないけど、図録は欲しい方はオンライン「朝日新聞モール」で購入できます!図録はマティスが作品を描いている写真が掲載されていたり、結構貴重な図録だと思います。解説も丁寧で勉強になります。気になる方は下記URLから購入できます。
https://shop.asahi.com/item/BKTZ230601010.html

理解しやすい「マティス展」完全ガイドブック

理解しやすい「マティス展」完全ガイドブック表紙

図録以外でいうと、展覧会を見た後ですが「マティス展」完全ガイドブック (AERA BOOK) を購入しましたが、マティスのことを初心者でも理解しやすく紹介してくれています。こちら相当わかりやすいので、展覧会行く前に読むのもオススメです!僕は、こちらの本を先に購入すれば良かったと後悔しました。購入されない方は基本的に「ポール・セザンヌ」の影響を大きく受けていたことを知っていくだけでも、また違った見方ができると思います。



アンリ・マティス

アンリ・マティス

アンリ・マティス(1869年12月31日 – 1954年11月3日)は、フランスの画家。フォーヴィスム(野獣派)のリーダー的存在であり、野獣派の活動が短期間で終わった後も20世紀を代表する芸術家の一人として活動を続けた。自然をこよなく愛し「色彩の魔術師」と謳われ、緑あふれる世界を描き続けた画家であった。彫刻および版画も手がけている。(Wikipedia

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