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モネ 連作の情景 / 上野の森美術館 を鑑賞してきました

みなさん、こんにちは。今日は12月8日(金曜日)、東京は快晴で気温も暖かめでお出かけ日和。さて、気候もよかったので、およそ1ヶ月ぶりに美術展にいってきました。前回はキュビスム展。今回は印象派のモネの展覧会「モネ 連作の情景」を鑑賞してきました。

さすが、人気のあるモネ。平日でしたが、相当の混み具合でしたので人が移動するのを待っては作品を鑑賞するテンポだったので、全部の作品を鑑賞するのに相当の時間がかかりました。これから行く方は時間に余裕を持って足を運ぶことをオススメします。最後のショップも入店までに行列ができ、入店に待ち時間が必要になるくらいの盛況ぶりでした。

カメラを新調しました

前回の反省をいかして、カメラを新調したのでこのブログに掲載できる写真のクオリティも上がったはずです。SONYさんのカメラを購入しました。写真撮影が許可されていたエリアが少なかったので今回、紹介できる作品は少なめですが、素晴らしい作品群が展示されていました。個人的にモネの作品は知ってはいましたし、直島の地中美術館に行った際は睡蓮の池に感動した位で、モネって凄いなぁ〜位で、ファンではなかったですが、今日から立派なモネのファンとなりました。日本人にモネが人気があるのも納得です、明るく、綺麗な作品が多いので純粋に作品を楽しめます。

モネ 連作の情景では、モネの初期の作品から晩年の作品まで、75種類の作品が展示されています。公式サイトに作品リストが公開されていますのでこちらのページ下部からご覧ください。

連作を描いたモネ

今回の展示のポイントは「連作」。同じ対象や風景を様々な季節や光の状況を色々なパターンで似たような作品を描き、それを同時に展示することで、相乗効果で作品たちが、面白く、魅力的に感じれるように展示したことがモネの個性の一つとなっています。同じものを様々な光で描き複数の作品を描くこと自体が、当時は画期的かつ斬新な手法だったのです。

連作を体験できる、貴重な展覧会です

現在、モネの作品は価値があり、人気も高く、世界中の美術館やコレクターが所蔵しているので、作品が集まること自体が珍しいことみたいで、今回の展覧会は、連作を日本で鑑賞できる非常に貴重な機会となっています。この展覧会の重要なポイントです。

睡蓮が有名ですが、個人的なオススメは「積みわら」の連作

今回、「積みわら」が3種類展示されていましたが(撮影禁止の為写真は紹介できません)、「ポーラ美術館」、「大原美術館」、「スコットランド・ナショナル・ギャラリー」と3箇所の美術館から作品がきて展示されている貴重な展示です。
TOKYO ART BEATさんで紹介されているのでこちらからご覧ください。

個人的な好き嫌いでの判断になりますが、今回「積みわら」を初めて鑑賞しましたが、綺麗で一瞬で好きになりました。睡蓮のシリーズも好きですが同じくらい色が綺麗な作品です。画家が綺麗な花を綺麗に描くのは理解できますが、積んだ藁の風景といった、地味になりそうな対象物を魅力的に描いているのも素敵です。

嬉しいのは、神奈川県のポーラ美術館、岡山県の大原美術館が「積みわら」の作品を所蔵しているということです。また見たくなったら国内で鑑賞できますね。写真撮影ができなかったのが本当に残念です。。。

ウォータールー橋の連作

3種類のウォータールー橋も鑑賞できます。
「ウォータールー橋、曇り(ヒュー・レイン・ギャラリー、ダブリン)」
「ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)」
「ウォータールー橋、日没(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)」

曇りはアイルランドの「ヒュー・レイン・ギャラリー、ダブリン」から、
ロンドン、夕暮れと日没はアメリカ合衆国の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」から日本にきています。アイルランドとアメリカから来た作品を日本で見れるなんて貴重ですね。

睡蓮シリーズ

モネといえば睡蓮と最初に浮かぶ有名な作品のシリーズ。今回は「睡蓮」「睡蓮の池「睡蓮の池の片隅」の3種類が展示されており、鑑賞できます。

睡蓮

睡蓮の池


このエリアは人気があり、写真撮影が許可されていたので人だかりの中でしか鑑賞できませんでしたが、写真では伝わりませんが、本当に綺麗な作品です。是非、ご自身の目で実際の作品を鑑賞して欲しくなる魅力があります。絵画の魅力は写真に映すのは難しい。。。直島の地中美術館で鑑賞したモネの睡蓮も素晴らしかったのを思い出しました。この作品はフランスのジヴェルニー印象派美術館から日本にきています。

睡蓮の池の片隅

モネ 連作の情景


モネが“連作”を“発見”するターニングポイントになった人物画から、“連作”に至るモチーフや表現方法を探究した作品群、そして代名詞とも言える「積みわら」から「睡蓮」まで、モネが描いたさまざまな作品を“連作”という切り口からご紹介し、壮大なモネ芸術の世界をご堪能いただきます。

URL|https://www.monet2023.jp/

まとめ

モネの作品を一堂に70作品以上、鑑賞したのは初めての体験でした。風景画が中心(静物画、人物画も少し展示されています)なので友人や家族と一緒に鑑賞して、私はこれが好きだったとか、僕はこれが好きだったとか、話が盛り上がり十分に楽しめそうな展覧会です。現代アートにある難解さもありません。モネや印象派が人気なのが十分に理解できたこともよかったです。撮影禁止のため、このブログでは紹介できない素晴らしい作品が多数ありました。興味ある方は是非、美術館へ行くことをオススメします。

鑑賞後、ショップでAERA Art Collection「モネ 連作の情景」完全ガイドブックと図録を購入して帰宅しました。ガイドブックは展覧会前に一読してから足を運んだ方がより深く楽しめます。僕は帰りの電車で読んだので、時間的に許されるなら年末あたりにもう一度展覧会行けたら行こうと思っています。

今年のアンリ・マティスの展覧会の時に出版された「マティス展」完全ガイドブック (AERA BOOK) も分かりやすく購入してよかったです。AERAさんの完全ガイドブックシリーズは分かりやすくてオススメです。

2024年には新年あけてすぐ、1月27日から東京都美術館で「印象派 モネからアメリカへ」が開催されます。モネや印象派が好きな方は引き続き来年も楽しめそうですね。

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