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印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵(東京富士美術館)を鑑賞してきました

皆さんこんにちは、今日は2024年9月30日(月曜日)。まだまだ東京は暑い日々が続いており9月末でも半袖で過ごせています。明日からは月が変わって10月ですが天気予報ではまだまだ30度を超える日があるみたいです。体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

さて昨日は日曜日、「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」を東京都八王子市にある「東京富士美術館」で鑑賞してきました。「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展は2024年1月27日(土)~4月7日(日)に東京都美術館にて開催されていましたが、見逃したので巡回を待ち「東京富士美術館」にて鑑賞しました。最終日でしたので混雑していましたが、期待以上に良かった美術展でした。

アメリカ印象派がテーマということなので正直ピンときていなかったのですが、今回の美術展はアメリカだけではなく、カミーユ・コロー、ギュスターヴ・クールベ、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ベルト・モリゾ、ポール・セザンヌ、ジョルジュ・ブラックといった有名な作家達の作品も展示されていましたし、何よりも美術史の流れも体験できたのが良かったです。

このサイトが理解しやすいです

今回の展示とは関係がありませんが、今回の展示をよく理解するために知っておいた方がいい美術史の流れは、過去に開催された展覧会「風景画のはじまり」静岡市美術館のサイトにわかりやすく紹介されています。

風景画のはじまりから、バルビゾン派、印象派、そして印象派がヨーロッパだけではなく世界中に広がっていったという流れを頭にいれて鑑賞すると今回の美術展を楽しめます。

またその後、フランスからアメリカに渡った印象派はアメリカの作家達に、いかに影響を与えていったか客観的に鑑賞できたのは、美術史の歴史に理解を深めるには良かったです。

印象派に影響を受けた黒田清輝等、日本人の作家達の作品も一部展示されており、そちらも鑑賞できて良かったです。美術史を学んでいる最中の僕にとっては、歴史の流れがわかる美術展は本当にありがたい美術展です。

今後「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」は2024年10月12日(土)〜2025年1月5日(日)大阪に巡回予定ですので、見逃した方、関西近郊にお住まいの方は「あべのハルカス美術館」で鑑賞できます。

写真撮影が許可されていました

東京富士美術館では写真撮影が許可されていたので、写真を一部紹介します。東京富士美術館は東京都の西に位置する八王子市にあります。八王子駅からバスで15分〜20分位。バスの本数が1時間に3本くらいしかなかったのでバスの待ち時間を考えると、自宅から往復4時間以上かけて鑑賞してきました。美術展自体も作品数は結構あるので、丁寧に鑑賞すると3時間は必要でした。これから足を運ぶ予定の方は3時間はみて行った方がよいと思います。


コンスタン・トロワイヨン(Constant Troyon, 1810年8月28日 – 1865年2月21日)は、フランスのバルビゾン派の画家。初めて作品を鑑賞しましたが好きになりました。


ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(Jean-Baptiste Camille Corot、1796年7月16日 – 1875年2月22日)は、19世紀のフランスの画家。バルビゾン派の七星の一人であり、次世代の印象派との橋渡しをした画家。1825年から計3度イタリアへ旅行し、イタリア絵画の明るい光と色彩にも影響を受けた。理想化された風景でなく、イタリアやフランス各地のありふれた風景を詩情ゆたかに描き出す手法は、のちの印象派の画家たちにも影響を与えた。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パリと印象派の画家たち

ウジェーヌ=ルイ・ブーダン(Eugène-Louis Boudin, 1824年7月12日 – 1898年8月8日)は、19世紀フランスの画家であり、外光派の一人として印象派に影響を与える。青空と白雲の表現に優れ、ボードレールやコローから、「空の王者」としての賛辞を受ける。1857年にはモネと出会い、モネに屋外で絵を描くことを教える。1874年の第1回印象派展にブーダンも出展している。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

個人的な好みかもしれませんが、ウジェーヌ・ブーダンの作品はクオリティが高く感じました。

荒目のタッチ、大胆な色使い、筆の跡がはっきりと残された作品です。モネの作風は独特に見え、この展覧会でも目立っていました。

国際的な広がり

日本の印象派

アメリカの印象派

まだ見ぬ景色を求めて

まとめ

今回の展示は印象派に興味ある方は、美術史に興味ある方はぜひオススメの美術展です。大阪ではまだ鑑賞できるので、気になる方はぜひ伺ってみてください。

最初にこのブログで紹介した、2020年〜2022年に日本を巡回した「風景画のはじまり コローから印象派へ」展は美術館で鑑賞できていないので、図録を古本で購入しました。届くのが楽しみです。

美術展に足を運べない方は、図録が日テレさんのウェブサイト「日テレポシュレ本店(https://shop.ntv.co.jp/s/worcester2024/)」で購入できます。モネバージョンもあるので迷いましたが、僕はピンクのチャイルド・ハッサムバージョンを購入しました。

公式サイト


アメリカ・ウスター美術館のコレクションを中心に、印象派の国際的な広がりを紹介する展覧会。バルビゾン派など印象派誕生前夜から、モネやルノワールなどのフランス印象派、さらにアメリカをはじめとするフランス国外の状況まで、印象派の受容と展開をたどります。ほとんどが日本初公開で、アメリカ印象派の知られざる魅力をご堪能いただく貴重な機会となります。
公式URL|https://worcester2024.jp/

参考サイト

ウスター美術館:https://www.worcesterart.org/
TOKYO ART BEAT:「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」展(東京都美術館)レポート。モネの《睡蓮》を中心に「印象派」のグローバルな広がりを実感する

参考書籍

・ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ 図録

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